鍼灸院をオープンして自分の鍼灸院を多くの人に知ってもらうことはとても重要なことです
オープンしただけでは鍼灸院の存在を多くの人に知ってもらうことができないので、多くの人に知ってもらうためには広告宣伝が必要です
交通事故やケガ、仕事などの負荷で一定の需要がある鍼灸院
けれども、整骨院や鍼灸院といった治療院の数は年々増え続けており、平成30年には14万ヶ所を超えています
この数は全国にあるコンビニの数の5万5千店舗の倍以上の数なのです
このように、治療院の競争が激しくなっている中で、多くの人に利用してもらうためにやっていくことが集客です
治療院は地元の人づてに広がっていくことも多いと思いますが、より多くの人に鍼灸院を知ってもらい、さらに多くの人に魅力を伝えていくためにも宣伝は効果的だといえます
もくじ
1.広告宣伝のアプローチ方法
2.集客にはどんなものがあるのか
3.チラシによる広告宣伝
4.さまざまな広告規制
5.チラシ作成のコツ
6.まとめ
1.広告宣伝のアプローチ方法
・チラシによる広告宣伝
広告宣伝をするには2通りのパターンがあります
一つはインターネット上でのオンラインの宣伝
二つ目はチラシによりオフラインによる宣伝です
近隣のお客様に来てもらうためには、チラシを配布して地域のお客様に対して宣伝する方法があります
鍼灸院は地域密着型のビジネス、大抵のお客様は近隣にある鍼灸院に通います
近くにある行きつけの鍼灸院があれば、何かあった時にいつでも通えます
そのために、近隣の住民へ向けた集客の方法を考えていきましょう
2.集客にはどんなものがあるのか
・ターゲットを明確にする
・専門分野による施術
集客とはお客様を集めることです
一般的には商品やサービスを開発して認知してもらい、商品やサービスを利用してもらうことです
鍼灸院での集客とは、施術プランを院独自のものとして確立して、それをお客様や利用する方に認知してもらい、利用者さんに利用してもらうという事です
お客様が鍼灸院を選ぶときには、症状がより良くなりそうなところを探します
そうした時に、明確に「ここを直します」というような具体的な内容が記載されている鍼灸院に目が引かれるのではないでしょうか
自分の不調の症状に対して専門性がある鍼灸院であれば、関心を寄せてもらえます。人は自分に合ったものでないと興味がわかないのです
専門性があったりすると、「そのサービスを受けたい」と思うのです
そのために、わかりやすい施術内容を明記してあれば、自分に合う鍼灸院だと判断してくれるのです
そのために、ターゲットを明確にしておくことがとても重要です
性別、年齢、嗜好、仕事など、ターゲットとなる人物像を思い描いてみましょう
鍼灸院を今後、どのような人に利用してもらいたいのかが明確になっていると、その人に合うサービス内容を具体的に絞ることができます
鍼灸院を選ぶうえで、他院との差別化となり魅力を伝えられるようになるのです。
3.チラシによる広告宣伝
・地域の人に知ってもらう
鍼灸院は個人で経営されている方がほとんどではないでしょうか
そうすると、大抵は地元の人が来てくれることがほとんどです
スーパーに行くのにわざわざ遠くのスーパーに行くでしょうか
たまにはあるかもしれませんが、頻繁に行くのであれば近所のスーパーに行きますよね
同じく、不調を感じたときに行く鍼灸院は近所にあるところを利用したいと思うものです
ですから、近隣に住む方に向けて広告宣伝をすることで、地域の人に鍼灸院を認知してもらうことが集客のポイントになります
そこで有効なのが、新聞の折り込みチラシです
毎日、新聞を取っている人なら折り込みチラシを見る可能性は高いです
新聞の読者にとっても折り込みチラシは地域のタイムリーな情報を知ることができるので、便利な情報源です
チラシを見るだけで、地域の流行や最新の情報を把握できるのです
そこで、地域の方に知ってもらう方法として新聞折り込みチラシで広告宣伝をしていくことは効果的なのです
また、配布する地域によって折り込みチラシの金額が変わってくるので、鍼灸院に来そうな見込み客の行動範囲を考えて、配布地域を特定することも必要です
地域に住んでいる方の生活圏を考慮して配布地域を選定しましょう
≪メリット≫
・地域の方に向けて宣伝できる
・信頼性がある
・繰り返し見ることができる
・配布日を指定できる
・年齢問わず見てもらえる
・予算に合わせて地域や部数を選べる
4.さまざまな広告規制
・広告の規制について確認する。
チラシを作る上で、予算が必要になってきます
ですから、せっかくお金を使って広告宣伝をするのですから、より効果的で反響のあるチラシを作っていきたいと思うことは当然のことです
けれども、鍼灸院という業種にはチラシに明記できるものと、そうでないものが多くあり、この規制を守らずに書いてしまうと違法広告となってしまい罰金がかかることもあるため注意が必要です
「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(通称)あはき法)」に基づき、記載していい内容が定められています
≪チラシに明記するべき要素≫
・治療院名、住所や電話番号
・施術者が資格をもっていること
・資格を持っている人の名前
・業務の種類(あん摩、マッサージもしくは指圧、はり、きゅう)
・その他厚生労働大臣が指定する事項
・医療保険療養費支給申請ができること
(申請については医師の同意が必要な旨を明記する場合に限る)
・休業日と営業時間
・出張による施術を行っている
・予約ができること
・駐車場があること
≪注意店≫
医療行為を思わせる表現は禁止です。
×「医療」「診察」「治療」「治す」という表現
「施術の種類」や「患者」と明記する
〇「施術」「補う」「和らげる」「改善する」「緩和する」「健康維持」といった表現
「お客様」「施術をうける方」と明記する
≪記載できないワード≫
「肩こり」「腰痛」「関節痛」などの症状
「電気治療」「中国鍼灸」などといった施術方法
「こんな症状でお困りの方」「痛みが大幅に改善します」といったメッセージ
医療行為を連想させる表現は使えず、誤解を招かない表現をする必要があります
NGなことを記載してしまえば、法律違反になってしまい、せっかく作って印刷したチラシも使えなくなってしまうので注意が必要です
5.チラシ作成のコツ
・写真やイラストを載せる
・ホームページへ誘導する
さまざまな規制がある広告宣伝ですが、載せられる項目を記載したうえで、写真を活用して効果的にチラシを手に取ってもらえる工夫が必要です
チラシに写真やイラストが載っていると印象が大きく変わり、明るく感じさせたり清潔感を感じさせることもできます
法律により施術風景の写真掲載は禁じられていますので、施術してくれるスタッフの写真や院内の雰囲気などが分かると利用者にとっては安心感を抱きやすいでしょう
≪写真例≫
・やさしそうなスタッフ
・清潔できれいな院内の雰囲気
・自然に近いカラーを用いたイラスト
院のイメージに合った写真を載せることで、よりチラシを見る人が想像を広げられ、安心感や親近感を抱いてもらえるでしょう
新聞折り込みに入れるチラシのメリットは地域にお住いのあらゆる年齢の方が目を通してくれるので、インターネットの広告とは違い、利用する可能性の高い見込み客が見てくれるということです
チラシを入れてすぐに集客効果があらわれなくても、認知してもらえるので高い宣伝効果が得られます
また、ホームページのアドレスを載せておくことも重要です
アドレスを載せるメリットとして、チラシにある禁止事項がホームページ上では広告規制がなく多くの情報を載せることができるからです
チラシに載せた基本的情報をもとに、ホームページでは院長の経歴、お客様の声、施術内容、院の特徴、スタッフや院内の雰囲気など様々な情報を掲載することができます
6.まとめ
鍼灸院のチラシでの広告宣伝は多くの規制があり、難しく思ってしまうところもあるかもしれません
けれども、地域にお住まいの方に興味を持ってもらうには効果的なツールで、近隣の方に向けた広告宣伝としては大変有効なものです
また、チラシの配布方法として新聞折り込みだけでなく
・自分でポスティングする
・店頭に置いてもらう
このような方法もあります
自分でポスティングとなると時間がかかりますが費用は抑えられます
店頭に置いてもらうにはお店との交渉が必要になりますが、鍼灸院への関心が高い方が手に取ってくれるので反響率が高まります
チラシの広告宣伝を利用して地域にお住いの多くの方に知ってもらい、愛させる鍼灸院を目指していきましょう