高単価は都市部だけが通用するの?
『一万円以上の施術メニューではお客さまは高くて全然来ない。
まして続けて来院して下さるなんて、キビシイよ。』
先日知り合いの鍼灸師から出た切実な言葉。
当院も開業当初は身体の施術を3千円台で行っていました。
特にこの料金に決めた決定的な理由はなかったですが、北海道の相場だったり、先輩の院の料金を超えるのは気がひける等だったと思います。
現在、平均単価が1万円を超えていてもしっかりと予約が埋まっている鍼灸院、治療院はたくさんあります。
これは都心部だけでなく地方でも同じようなことが言えます。(当院の町は人口7万人)
事実、当院も高単価メニューが売り上げの6割を占め、おかげ様で日々ご予約が埋まる状態を続けることが出来ています。
高単価のお客様が求めていることとは?
そこでなぜ高単価でもお客さまに支持され来院して下さるかを考えてみました。
すぐに思いついたことは、高単価のお客さまだからこそが抱く高い満足度を毎回満たしていく。
これに尽きると思います!
施術サービスをすることによってお客さまが手にすることが出来るメリットをお互い共有し、その望みを毎回しっかりと叶えていくことだと思います。
低料金設定で起こる弊害
安い料金で来院されるお客さまイコール満足度も低い、とまでは言いませんが、このくらいの料金だから効果もこのくらいかなぁというお客さまがいらっしゃるのも事実です。
以前行った格安料金のキャンペーンで来院したお客さまは、施術が終わった途端にそそくさとお帰りになり、術後のアフターカウンセリングどころではなかったです(笑)
以前美容ジプシーという言葉を耳にしたことがありますが、今月は安いからここに行って来月はここに行ってという感じでとにかく安さ重視で行き当たりばったりのお客さまがいるのも現状です。
高簡単にして起こる良いお客様との関係
当院では2年前から料金改定しました。
それからは緩いお客さまはほとんど予約されず、真剣に悩みを解決したいというお客さまが増えました。
本気で効果を出すのであればこのくらいの料金とこのくらいの期間はかかるのは当然、ということを理解して下さるお客さまだけがご予約されるようになりました。
富裕層だから良いお客さまというより、こちらが提供する商品サービスの価値とお客さまが求める価値感が合致し気持ち良い関係でお付き合い出来る。
これがいわゆるお店とって良いお客さまということだと思っています。
当院でもお子様もいる一般的な生活をしていながらも、好きなことには高額でも支払いをするお客さまが多いです。
実際、新規のお客さまの多くがインターネット等で美容鍼のことを勉強され、そして当院のことも検索してしっかり予習してから来院して下さいます。
高単価設定するために日々行なっていること
もちろんそのためにはこちらも日々技術の研鑽や、おもてなしサービスの向上は欠かせません。
そして、自分が提供出来る商品サービスの価値をしっかり伝えることも必要です。
その方法は信頼出来るホームページや施術後に得られる確かな証拠(お客さまの声、ビフォーアフター写真、推薦者の声、施術内容、技術的の説明等)を揃えておくことも大切です。
もう一つ付け加えると、この料金設定でいくというこちらの覚悟と勇気が大切です。
まずは自院の施術メニューを一旦並べて、どのメニューであれば料金と価値を高めても今のお客さまに喜んでいただけるか?
それを考えてみることから始めてみてはどうでしょうか。
どうぞ参考にしてみて下さい。