鍼灸院のイメージ
ある女性の話です。
10代の頃、部活動をがんばりすぎて腰痛がひどくて歩けないし、授業中は長時間座っていられなくなった時期があったそうです。
「鍼がいいよ。」と親戚に勧められたので、町の鍼灸院に通いはじめたら、すぐに鍼治療の効果がでて、施術後はすっきりした足取りで帰ることができた・・・と。
部活動をやめることを考えていたけれど、その後も引退する試合まで続けることができ、改めて「鍼治療ってすごい」と、学生の頃の話をしてくださいました。
しかし・・・この話は、「鍼治療はすごい」ということだけではなく、続きがありました。
でも・・・なんで、昔の鍼灸院ってあの独特な雰囲気なのでしょうね。
なんて言っていいのか、殺風景というか事務的な・・・冷たいイメージ。
周りの患者さんも高齢の方が多かったし、10代が鍼治療なんて、少し恥ずかしい気もして友達に言えなかった。
この女性の話を読んで「あ~~~。わかります!」と感じた方もいらっしゃると思います。
昔は、それで良かったのかもしれません。
「オシャレな」という概念が、昔と現在ではそもそもちがいますし、お客さまも「痛みをとってほしい。それだけでいい。」という思いであったのかもしれないのですから。
時代は移りゆき変わる~鍼灸院も変化~
時代は常に変化しています。今日見つけた新しいことも、次の瞬間にもう次の新しい何かが発見されている、発信されているのかもしれません。
いつまでも同じところに留まっていたり、ずっと同じやり方に固執したりすると前に進みにくいと感じることがあります。
時代の変化に伴って、私たちも日々変化することが必要です。
それは、アンテナを張って周りの状況を見渡すことが大事だということです。
患者様は鍼灸院に何を求めているのか
上でご紹介した女性の話ですが、
約30年前の鍼灸院であれば、
お客さまは「この苦痛をなんとかしてほしい」
鍼灸院は「鍼治療で、身体の調子を整える」
という双方の思いが一致していたことなので、その鍼灸院の雰囲気が多くの患者様に受け入れられていたのです。
今は、どうでしょうか。
もちろん、「痛みを和らげてほしい」というお客さまと「鍼治療で痛みの解消につなげたい」という鍼灸院の思いは、今と昔にさほど違いはありません。
今現在、鍼治療を受けているお客さまは、ご高齢の方ばかりではなく10代、20代の方も増えてきています。
お客さまの心の中には、「リラックスしたい」「あったかいコミュニケーションを交わしたい」「癒されたい」という思いもあることは確かです。
「痛みをなんとかしてほしい」
+
「リラックス」「気軽に通えるような場所」「オシャレ」「あったかい」
これは、女性ばかりの意見ではありません!
同じ施術者だとしたら、どう考えてもリラックスでき、気軽に通えて、雰囲気が良くあったかい鍼灸院があれば、そちらに行くと思いませんか?
受け継ぐものと変化するもの
鍼灸医学は、今から二千年以上前に、古代の中国で誕生しました。
日本に伝えられたのは6世紀頃だといわれています。
鍼治療の概念や目的、技法、その他昔から受け継いできたものは大事に継承し、これからの時代の経営の在り方は、時代と共に患者様のニーズに応えるように変化していくことが鍼灸院に求められています。
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