独立する鍼灸師が増え、街中には鍼灸院が多くなりました。
同じ鍼灸師という立場であり経営者でもありながら、お互いがライバルではなく情報交換ができるような仲間であれば、これからも切磋琢磨しながら技術も売り上げも共にステップアップできるのではないでしょうか。
職業は同じでも、そんな仲間の存在ってありがたいですよね。
しかし、他の鍼灸院の動向は気になるものです。
今回は、人気の鍼灸院がやっていることをご紹介いたしましょう。
リピートする患者が絶えない鍼灸院がやっていること
新規の患者様の獲得も大事ですが、リピートしてくださる患者様をどうやって増やしていくかを人気鍼灸院は第一に考えています。
1患者様を知る
患者様の情報は治療開始前、いわゆる鍼灸院へ来院した後の施術前アンケートからも受け取ることができます。
例えば
患者様の基本情報(氏名、住所、生年月日、既往歴等)のほかに
患者様の悩みは何であるのか
治療にどう向き合っていきたいのか
ゴールは何か
鍼灸以外にも何かしているのか
生活習慣や生活リズム、食生活の把握
患者様のことを知っておきたいことは多々あります。
何を知ってそれを今後どのように活かしたいのか、目的に応じて知り得たい情報の項目を考えるとよいでしょう。
2丁寧な鍼灸治療計画
患者様、お一人お一人で症状は違います。
また、どこまで改善することができたらOKなのかということも違います。
来院時には、その日の身体の状態や治療の内容をその都度伝えましょう。
患者様は専門家ではないので、なるべくわかりやすく伝えることで信頼関係も生まれます。
それから、鍼灸における治療計画(アドバイスシート)を作成することで、次回の来院日を設定しやすくなります。
丁寧な鍼灸治療計画(アドバイスシート)があれば、患者様にとってベストな来院時期が明確になるので、安心して治療継続されることでしょう。
3忘れさせない・思い出させる
定期的に来院してくださる患者様には、来院時に次回の来院予定として予約を取ってくださることが可能です。
しかし、2~3か月に一回という患者様に対しては、メールや電話やはがきで予後の生活の確認や他の不調でお困りになっていないかという連絡をすることをお勧めいたします。
そうすることで、治療院のことを思い出すことができ、他に体調不良があった場合や次回予約を忘れていた場合の予約完了に効果的です。
4営業的なアピールは控える
患者様は、親身になって考えてくださる方を信頼します。
次回予約が欲しいためだけに、あれやこれやとアピールしていると分かった時点でリピートしなくなります。
まずは患者様のこと、患者様の身体のことを考え無理のない治療計画を立て、今の身体の状態を把握したうえで、次回予約の時期を決めることをお勧めいたします。
以上4つの点を意識することで、これまでと違う患者様のリアクションが返ってきます。
患者様が、「また来たい」「また利用したい」と思うタイミングは、本気で自分のことを考えてくれていると感じたとき、鍼灸師の技術の質の良さを感じたときなのです。
リピートしてくださる患者様がどんどん増える鍼灸院であれば、患者様のためにも技術力を高めようと一層の学びを続けていきたくなりますね。
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