立地は大事だけれどもそれだけでは成功しない
地方にいるとなんとなく経営に不利と思われがちです。
でも地方だからといって、それら鍼灸院の全てが成功しないということはありません。
反対に、都会や駅やバス停の近くといった好条件の立地の鍼灸院が必ずしも成功しているということでもありません。
立地の良い場所に開業するのは、患者さんにとっても経営者にとっても条件が良く、通いやすい・患者さまが増えるなどの双方にとってメリットが重なることもあるでしょう。
しかしながら、どんな人も好条件の立地に開業できているということではなく、むしろ地方の鍼灸院が店舗数としては多いということが現状です。
そこで今回は、地方でも鍼灸院の経営を成功させるための考え方をお伝えいたします。
その地方の特性を生かした立地での開業
先にお伝えした通りに、鍼灸院の経営を長期的に続けていくには、好条件の方がいいかもしれません。
立地が良いというだけで、年収1000万円の売り上げになることもあり得る話です。
ですが、地方で鍼灸院の経営を継続していくには、その地方の特性を生かすことが大事です。
(鍼灸院経営セミナーに出ても、うちのような地方には当てはまらないというのがコレです)
例えば、移動手段が車が多いという地域。
この地域では路線バスの運行が2時間に1回とします。
鍼灸院のすぐ近くに路線バスの停留所があります。
患者さまは、バスに乗って通ってこられるでしょうか。
この場合は、鍼灸院には自家用車で来院されることが予想されます。
当院も駅から徒歩5分、バス停の目の前という立地でしたが、お客さまの声を伺う、駐車場が広いということの方がありがたいようです。
駅近よりも停留所が近いよりも、広い駐車場があった方が好条件となるのです。
新規の患者さまを増やすことにこだわらない
地方では、対象の患者さまとなる方の人口が少ないことが悩みの一つにもなるかもしれません。
新規の患者さまが増えることは望ましことなのですが、そこにこだわりすぎると「大切なもの」をなくすことにつながることもあります。
リピートしてくださる患者さまを大切に
「大切なもの」とは何を指すのでしょうか。考えてみてください。
鍼灸院のスタッフ、家族もそうなのですが、リピートしてくださる患者さまのことを指しています。
リピートしてくださる患者さまは、あなたの鍼灸院を信頼し安心して通ってきてくださっているのです。
ですからこの信頼関係を崩すことのないように注意が必要です。
目の前の患者さまの治療に本気で向き合う姿を見て、またお願いしたいと感じ、100パーセントの満足感を味わってもらうこと。
それが、次回の来院または他の方への紹介につながっていきます。
患者さまに、当たり前のことを、どれだけ当たり前にできるのかということですね。
鍼灸院としての強い商品力を高める
「確かな商品力を高める」ことが大事です。
商品力というのは、質の高い技術力だけではありません。
問診の時に必要とする施術前のカウンセリング力の質、コミュニケーション力の質もその一つとなります。
私はそう考えます。
他には、鍼灸院の雰囲気、鍼灸院スタッフの雰囲気、心遣い、
先にもお伝えした通り、そこの地域の特性に合わせた鍼灸院作りも商品力と同時に高めていくこと。
そうすることで、地域に愛される鍼灸院として長く経営できるのでしょないでしょうか。
地方ならではの患者さま獲得の方法
新規の患者さまよりもリピートしてくださる」患者さま大切にとお伝えいたしましたが、地方で新しく開業するときは、見込みの患者さまと接触しなければなりません。
その時に、何をするのが効果的かというと、
・チラシの作成、配布
・地域情報誌への掲載
・ホームページ
・個別の挨拶回り
・見込みの患者さまが集まっていそうな施設への訪問
・鍼灸院オリジナルのイベント
が挙げられます。
ホームページからの患者さま獲得は都会でも期待できますが、地方でも意外と効果的です。
地方だからこそ、そこの地域の方々が気軽に集えることができる鍼灸院の空間づくりが今、注目を浴びています。
「ウチは地方だから難しい」「立地が良ければ・・・」などという考えは今すぐに捨て下さい。
すぐに地方でも成功できる鍼灸院のあり方を考えて前に進みましょう^^;